鈴の本箱

本のこと(ネタバレあり)、日々の雑感(覚書)

「Amorous」赤毛のアン

このところ、書店で本を買っては読みかじってばかりで読了できず、『ジェーン・エア』については、いよいよソーンフィールド邸が舞台になったのに、本筋より背景や設定が気になって横道に逸れたまま。どれもブログにあげるまでには至らない状態なので、今回…

ジェイン・エア 8(ベッシーとの再会)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ヘレンと永遠の別れをしたジェイン。ローウッドに蔓延していたチフスは次第に終息に向かっ…

医療格差の時代(続:運と縁)

以前、「運と縁」の中で「私は医者と縁がない」というエピソードを書きましたが、その後日談ができてしまいました(笑) 皮膚科でのこと。1月半ばに、3軒目のクリニックへいき、血液検査の結果「自己免疫疾患」と診断され、ステロイド治療を始めました...…

「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から

『ジェイン・エア』が続きましたので、ちょっと一休み。 新潮新書のツイートで知った一冊。 『「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から 』 水島広子 著 精神科医の精神医学的事情という視点から書かれた「毒親」についてです。 「はじめに」で、お願いが書か…

ジェイン・エア 7(ヘレンとの別れ)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ローウッドでの生活も悪くはないと思えるようになったころには、春が近づき、身を切るよう…

ジェイン・エア 6(ヘレンとテンプル校長)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ブロックルハースト氏の命令で椅子の上に立たされていたジェイン。夕方5時の鐘がなり、生…

ジェイン・エア 5(ブロックルハースト)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る さて、このローウッド養育院はブロックルハースト家によって再建されたもので、リード家で…

ジェイン・エア 4(ヘレン・バーンズ)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ゲイツヘッドを出て、一人乗合馬車に揺られたジェインは、長旅の末、ローウッド養育院に到…

ジェイン・エア 3(リード夫人への反撃)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 気絶したジェインが目覚めたときは、薬剤師のロイドの腕の中でした。 病気の時は夫人や子…

ジェイン・エア 2(赤い部屋)

『ジェイン・エア』(シャーロット・ヴロンテ作/河島 弘美 訳) ジョンと取っ組み合いしたジェインが連れていかれた「赤い部屋」。 「赤い部屋」は立派な内装で、ベッドには真紅のダマスク織りのカーテンが下がり、部屋の真ん中を占めています。大きな二つ…

ジェイン・エア 1(ゲイツヘッド)

たまにはネットで映画でも見ようと、Gyaoでシャルロット・ゲンズブール主演の『ジェイン・エア(1996)』があり、久しぶりの鑑賞となりました。 映画化/TVドラマ化を含めて5~6作ほどあるこの作品は、個人的にはこの1996年版が好きです。以前もこの作品は触…

SHINBUN CLIP

朝日新聞の「みんなのちょい読み募集キャンペーン」に応募したことなどすっかり忘れていたところ、「SHINBUN CLIP シンブンクリップ」が当たったらしく、昨日届きました。 シンプルなクリップです。 丸みを帯びているので新聞の折れ目にフィットします。 バ…

校長式辞 12カ月

受験シーズンもそろそろ終わりに近づいて、卒業式シーズンを迎えますね。 書店に行くと早くも入学シーズンに向けて小学生向けの辞書や就学前の準備ドリルなどの平置きも目を引きます。桜のモチーフで飾られた教育関連の雑誌の棚で見つけた一冊。 『校長式辞1…

甘美な至上命令

ブログにあげようと思いつつ、読了してからずいぶん経ってしまいました。 『甘美な至上命令』 キャシー・ウィリアムズ著 ツイッターのbot系でこの作品から引用された台詞がおもしろそうだったので選んだものの、作品の中で使われる台詞とは印象が異なるもの…

アズブカ

大切にしたいと思える一冊に久しぶりに出会いました。 『アズブカ』レフ・トルストイ著( ふみ子・デイヴィス訳 ナターリヤ・トルスタヤ絵) アズブカ 作者: レフ・トルストイ,ナターリヤ・トルスタヤ,ふみ子・デイヴィス 出版社/メーカー: 未知谷 発売日: 2…

マンスフィールド・パーク

ようやく読み終えた長編小説。 『マンスフィールド・パーク』ジェーン・オースティン 主人公ファニー・プライスを中心に展開していきます。その世界は極めて小さく、登場人物は親戚とその友人や近隣の人たちの構成です。 (以下ネタバレ) まず、この3人姉…

通い猫アルフィーの奇跡(ラジオドラマ)

『通い猫アルフィーの奇跡』を読んだのが1年以上前。 今度はラジオドラマとして登場です。 1月27日の放送を聞き逃してしまったのですが、2月5日まで聞き逃し配信があるのでさっそく聴いてみました。 読書ではキャラクターたちのキャスティングは読み手が…

運と縁

「『運』や『縁』の言葉を使って短かい文を作りなさい」という問題があるとしたら、私はこう回答するでしょう。 私は運がない。 私は医者と縁がない。 それに関するエピソードをいくつか書いてみたくなりました。 「私は運がない」シリーズ <その1> 3つ…

娘の結婚

見逃し配信で『娘の結婚』というドラマを観ました。 中井貴一演じる父親と娘(波瑠)という設定で、妻亡き後、男手ひとつで娘を育て、年頃になった娘から「会ってほしい人がいるの」と紹介された男性は、かつて住んでいた隣人の息子。息子に不満はないが、そ…

儚い愛人契約

ハーレクイン・ロマンス 初めて読む作家の作品です。 『儚い愛人契約』キャロル・マリネッリ 原題は『Bound by the sultan baby』。だいたい内容が想像できるタイトルですね。 (以下ネタバレ) ヒロインは24歳のイタリア人のガブリエル、通称ガビ(「カビ…

年末年始

謹賀新年 読み切れなかった本とともに年を越してしまい、今年こそ積読本を減らしたい。(というか、読みもしない本を買わないといったほうがいいかも。)今年こそ家事や雑事を効率よくこなして自分の時間を確保したい。心身ともに元気でいたい...などなど、…

道は開ける

私にとって「困った時の」一冊。 『道は開ける』デール・カーネギー著 気分の波によって些細なことで悩み始め、ずんずんと深みにはまるときがあって、なにも解決を得られずに時間を無駄に過ごしてきました。相談できるような親しい人もいないし、最終的にデ…

秘書は秘密の恋人

ハーレクインの独身富豪クラブシリーズの第2弾 『秘書は秘密の恋人』画:藤木和子 原作:ミランダ・リー 「独身クラブ」のメンバー、一人目は『億万長者の冷たい誘惑』 のセルジオ。今回は二人目となるアレックスとなります。 セルジオとジェレミーとで創業…

Christmas Stories 2017 愛が輝く聖夜

ハロウィンが終わってクリスマス商戦。ハーレクインも然り。 クリスマス・シーズンをベースにしたロマンス4作品をまとめた一冊。毎年季刊で出ていたらしく、今年初めて読んでみました。こういった特集ものは読んだことのない作家と出会えるのも楽しみです。…

億万長者の調教術

久しぶりにハーレクイン・ネタです。 『億万長者の調教術』画:藤木和子 原作:イヴォンヌ・リンゼイ 前回も「億万長者の〜」というタイトルだったような...(笑)。 (以下ネタバレ) リチャードの会社が主催するポロ大会で、彼は馬の調教師のキャサリンと…

運慶展

「お寺の本堂の一番奥まった暗いところにあって、ほこりだらけで、すすけていて、決して近よってはいけないもの」。子供のころの私は仏像に対してこんな意識を持っていました。 大人になって、ニューヨークのメトロポリタン美術館で、フロアの真ん中に展示さ…

必死すぎるネコ

重たいテーマが続いたので、気分を変えて楽しい本を。表紙を見たとたん思わず頬が緩んでしまった写真集。 『必死すぎるネコ』写真:沖 昌之 写真家の沖 昌之さんは『ぶさにゃん』でおなじみです。糸井さんのコピーもいいですね。 ここに出てくるネコたちは野…

キレる私をやめたい

キレやすい人を見たとき、若い時はただドン引きするだけでしたが、年齢を重ねるにつれて、私もいずれこうなっちゃうのかな…と思うようになり、現在に至っては身近なことに感じます。 つい最近、キッチンのシンクに向かって小鉢を力いっぱい投げつけて粉々に…

他人を支配したがる人たち

どんな場所でもやっかいな人はいるものですが、つい最近まで、近所の年配女性(以下、Aさん)にかなり悩まされました。なんとか対策はないだろうかと、手にとったのがこの一冊。 『他人を支配したがる人たち』ジョージ・サイモン著 秋山勝訳 原題は『In shee…

ボブという名のストリート・キャット

久しぶりに映画館へ出かけました。地元のシアターはどの洋画も吹き替えが多く、字幕があっても最終上映時間がほとんど。あえて夜に出かける気もなくすっかりご無沙汰。今回、気になった作品が映画化され、地元のシアターも字幕版上映だったので観てきました…