鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

外国文学・語学

「ハドソン川」の奇跡

2009年1月、ニューヨーク・ラガーディア空港を離陸したUSエア1549便が、バードストライクによってハドソン川に緊急着陸したニュースは今も記憶に新しいところです。サレンバーガー機長の冷静で的確な判断によって乗客全員を脱出させたのはまさに奇跡でした。…

シンデレラを探して

部屋の整理をしていたら、いくつかの洋書の中にハーレクインがありました。 カナダでのハーレクイン体験は過去記事に書きましたが、後日談というか、図書館や本屋で立ち読んだハーレクインが情熱的すぎてドン引きだったことを、下宿先のお母さん(ホストマザ…

通い猫アルフィーのはつ恋

『通い猫アルフィーの奇跡』の続編、『通い猫アルフィーのはつ恋』を読み終えました。 通い猫として暮らしているアルフィーが住むエドガー・ロード。その住宅地に新たな家族、スネル一家が越してきます。その家族はちょっとワケアリで近所住民との接触を避け…

通い猫アルフィーの奇跡

関東地方はやっと梅雨明け。 連日、気が滅入る天気に気が滅入るニュース。下降気味な気分をリフトアップすべく、なんかおもしろそうな本はないかと、何かの雑誌にはさまっていたハーパーブックスのDMを眺めていました。 ハーパーブックスといえば、ご存知、…

すばらしい墜落

ニューヨークに暮らす中国系移民の生活を描いた短編集。 ハ・ジン著の『すばらしい墜落』 著者のハ・ジンはアメリカの中国系作家ですが、アメリカ生まれではなく、中国の大学で英文学を学んでいます。(この作品のオリジナルは英語で書かれたものです。) 私…

巨大訴訟

リーガル・サスペンスのジョン・グリシャムの作品 『巨大訴訟』 大手製薬会社のコレステロール低下剤をめぐって、小さな法律事務所がお金目当ての集団訴訟を起こします。大手事務所を飛び出したディビッドがひょんなことからその小さな事務所に勤めることに…

赤毛のアン

モンゴメリの『赤毛のアン』。夏休み文庫フェアではレギュラー・メンバーとも言える一冊です。 数ある楽しいエピソードの中の一つが「虚栄の果て(Vanity and Vaxation of Spirit )」。 赤毛にコンプレックスを持つアンが、マリラの留守中、イタリア人の行…

ジェーン・エア

シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』。1847年に刊行ですから、150年以上も読まれている作品です。 この作品は舞台、ドラマ、映画でも数多く演じられていますが、ヒロインのジェーン役を演じる女優さんは美しい方たちばかり。原作では、ジェーンは美…