鈴の本箱

本のこと、あれこれ(覚書)

カーネギーの名言集

 アマゾンで「名言集」と検索すると数多くの商品がヒットされます。アニメや漫画のキャラクターたちも偉人に劣らず名言を残してくれる時代です。最近の名言集のタイトルを見ると、「心に響く」、「人生を変える」、「成功へ導く」とか、「愛の奇跡がおきる」など、キラキラ感たっぷり。ただ、あまりにもキラキラしすぎると、私の中では「恥ずかしいタイトル」に入るかも。

 書店の自己啓発関連の書棚でよく見かける『カーネギーの名言集』。数ある名言集の中ではロングセラーの一つでしょう。原題は『Dale Carnegie's Scarpbook』。デール・カーネギーが集めた引用句や抜粋、カーネギー自身の言葉を妻のドロシー・カーネギーがまとめた、まさにスクラップブックです。 

カーネギー名言集 新装版

 私がこの本と出会ったのは二十代後半のとき。当時、恋愛で悩み、仕事に対する気持ちも変化してきて、友達に相談しても結局おしゃべりで終わってしまい、漠然とした焦りと、どうにかしたい気持ちばかりが膨らんでいました。たまたまランチタイムに立ち寄った書店でこの本を見つけ、なんだか夢中で立ち読んでしまい、時間が過ぎてあわてて買ってオフィスに戻ったことを覚えています。

 ン十年間、私の愛読書となっているこの本、折あるごとにページを開いては、そのときの心情にはまった言葉に、小さなしおりやページの端折りをつけていきました。その数だけ悩んだり凹んだりしていたんでしょうね。なんだか自分の足跡みたいです。

毎日毎日をきっぱりと終了せよ...。あなたは全力を尽くした。たしかにヘマもやったし、バカなこともしでかした。そんなことはできるだけ早く忘れよう。明日は新しい日だ。明日をつつがなく、静かに始めるのだ。

エマーソン 

 鉛筆で薄く囲んであった「明日は新しい日だ」。いつもくよくよ悩んでいた私に気持ちの切り替えを促してくれた言葉です。