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鈴の本箱

本のこと、あれこれ(覚書)

娘の結婚運は父親で決まる

人文・教育

 家族関係に焦点を当てた書籍が目立つようになりました。家族を「病」とした視点で書かれた本もあって、こんなに世の中は「病」んでるのかと思うと気が滅入りそうになります。

 『娘の結婚運は父親で決まる』は父親と娘の関係に焦点をあてたもので、著者の調査研究でいくつかのケースが紹介されています。

 

娘の結婚運は父親で決まる

 

  弱者が強者を好きになってしまう現象、ストックホルムシンドロームが家庭内で起きていると著者は指摘。問題は、父親からの愛情を十分に得られないまま成長した女性が、大人になって家族以外の男性の愛情を求めているのに、その人からの愛情を受けとれない状態になっていること。それは自己不信が強いので、相手に対してもっと不信が強くなってしまっているから。親に気に入られるために自分を偽ってきたことが、自己不信につながっているということなのでしょう。自分の心を疑っている人は、本人は気づかずに相手の愛情に「否定」や「拒否」のサインを出しているというわけです。

 最大の障害として「快」の感情の勘違い。ふだん辛い思いをしている人ほど「自分はこいつよりマシ」みたいな優越の快感は捨てがたいものとなり、その快感を得られるような相手を選び、対等な関係ではなく支配する側とされる側の関係になったり、自分よりも不幸な人に対する憐れみの快感も「かわいそうだから私がなんとかしてあげる」気持ちが、相手に貢いだり、親切の押し売りで疎まれたりするわけです。これらの「幻の快」を「好き」という感情と間違えていると指摘しています。

 これにあてはめて、自分のことを振り返ってみると...。

 二十代のころ、同じ職場の男性と付き合っていたとき、金銭絡みはないけど、ちょっとした頼みごと(買い物につきあう、車を出す、仕事を手伝う)をする人で、最初は彼が喜んでくれることがうれしくて引き受けていましたが、私が転職し忙しくなってもおかまいなし。私の忙しさなどたかが知れていると思っていたらしく、彼の頼みごとは続きました。一度、思い切って断ってみたら2週間音信不通。絶対に断らないと思っていた私が断ったことに戸惑ったのかムカついたのか....。結局、私が疲れてしまって別れました。

 不本意だけど嫌われたくない感情の方が勝ってる、だから疲れる。こういうタイプの男性は嫌いだったのに、好きだと思い込んでたってことですかね。

 私の父親は保守的な人だったので、女性があれこれと世話をすることはあたりまえみたいなところがありました。やや男尊女卑っぽいところが嫌いだったんですけど、結局、父親の嫌な部分が似ている人と付き合ってしまったってことです。

 でも、あてはまったのはこの彼だけ。それ以外(といってもごくわずかですが)はあたらずとも遠からず...。父親だけが娘の恋愛観に影響を及ぼすとは言い難い気がします。

 本書では対策案として、事実と感想を分けてノート(日記)に書くことを勧めています。最初に事実と感想を書き、3日後に感想の部分を読み返し、変わっていたら修正する。自分自身に無意識に巧妙な言い訳をしていることに気づく効果があり、これによって、自分の本当の気持ちがわかってくるそうです。

 例えば、さきほどの彼で試してみると...。

 X月X日 

 事実:一緒に彼のスーツを買いにいく。

 感想:ネクタイも一緒に選んだ。すごく似合ってかっこいい❤️

 <・・・3日後>

 感想:ネクタイも一緒に選んだ。すごく似合ってかっこいい❤️ どのネクタイがいいと思う?なんて聞いておきながら、私が選んだネクタイは却下。そして彼は鏡の前でネクタイ選びに悩むこと20分以上。いい加減にしろ!

 こんな感じですかね。これは「ノートに書くこと」ことで自分の気持ちの変化を客観視するというもので、この手法はカウンセリング書籍で多くみられます。誰にも見せないノートに自分自身を吐露する。苦しい作業かもしれませんが、ドロドロの毒が吐けそうです。