10月に入る前から、気の早いお店にはハロウィン商品が並んでいます。日本のかぼちゃは緑色の皮のものが主流ですが、最近ではオレンジのかぼちゃをあちこちで見かけることが多くなりました。街路樹の木々が街を色づかせる前に、かぼちゃのオレンジが広がりそうな気配です。
ハロウィンといえば、かぼちゃと「魔女」が定番といったところでしょうか。最近では、グリム童話に出てくるような醜くおそろしい魔女たちは、ゴスロリ化したり、ディズニー映画によってとても美しくなってしまいました。
個人的にお気に入りは『Bewitched』のサマンサです。キュートな彼女は子供のころの憧れでした。彼女の母親エンドラも魅力的です。
1964-65 ABC Fall Promo for "Bewitched" - YouTube
日本生まれの魔女は『魔法使いサリー』や『魔女っ子メグ』などの漫画やアニメ生まれしか思い出せませんが、角野栄子原作のジブリ作品の『魔女の宅急便』のキキは、健気でひたむきな、しかも「かわいい」文化をしっかり取り込んでいて、現在では魔女の代表格かもしれません。
さて、角野氏は魔女関連の2冊の絵本を出しています。
『魔女からの手紙』
ヤヤが見つけた曾祖母カスレに宛てた手紙。20人の魔女から送られた手紙という設定で、ミッフィーのディック・ブルーナや五味太郎など、20名のイラストレーター(画家)によって描かれた魔女と角野氏のストーリーのコラボ作品です。
第二弾、『小さな魔女からの手紙(魔女からの手紙)』
窓の外を見ている女の子に届いた手紙という設定で、100%ORANGE(及川賢治)やあんびるやすこなど、新たに20名のイラストレーターたちで描かれた魔女たちも新鮮です。
どちらも、シンプルなイラストだったり、ポップ・アートっぽいのや、水彩画のようなものまで、画集のような楽しみ方もできるのは絵本のよさかもしれません。
この二冊の巻末には「魔女の国特製切手シール」がついていました。
こういった演出も、読書の楽しさに一役買ってくれそうです。