鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

ひとふさのぶだう

 近所のショッピングモールの催事で、古書店が出店していたので立ち寄ってみました。小規模なので、展示されている書籍は多くありませんが、それでもいまでは絶版となった全集ものや写真集など興味深い本が並んでいました。その中で目を留めたのがこの一冊。

 有島武郎著『一房の葡萄』大正11年6月17日に刊行の復刻版です。

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 パラフィン紙に包まれた本書は、文字の配列からして大正時代そのもの。

 背表紙には『ひとふさのぶだう』(笑)

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 中表紙は手書きのイラストと文字。

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装幀と挿畫、有島武郎になっていました。

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 復刻版とはいえ、昭和49年11月刊行。40年以上前の復刻版というのもなんともレトロな感じです。

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 大正、昭和、そして平成と読み継がれるのは素敵なことですね。