鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

忘却のサチコ

 ドラフト中の記事を放置したまま1か月以上。先月は一つもアップせずに十月ももう半ば。

 今日こそ下書きの記事をアップしようとPCを立ち上げ、クリックした先は「はてなブログ」ではなく「見逃し配信」(笑)。

 新ドラマがラインナップする中、「食べて忘れる」のキャッチに、ついクリックしてしまったのがこれ。

 『忘却のサチコ』

ドラマスペシャル 「忘却のサチコ」【テレビ東京オンデマンド】

 高畑充希演じる主役のサチコは、文芸雑誌の編集者。結婚式に新郎に逃げられるという過去を持つ女性。仕事にストイックで突拍子のない行動に走る。若干オーバーな演技が『過保護のカホコ』とダブるが、彼女の演技は嫌味がないし、食のシーンは大口でほうばるものの所作がきれいで、美味しそうに食べる姿は見ていて気持ちがいい。

 

 最近のドラマの原作はコミックが多いと聞いて、検索したらやはりコミックだった。

忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)

 アマゾンのキンドル版は期間限定、第1,2巻は無料だったので、さっそく読んでみた。グルメ・コミックのようだが、逃げられた新郎をいまだに忘れられないサチコの葛藤、忘れるために食に走った彼女のストイックさ、仕事でもそのストイックさは強烈。彼女の勤める出版社の上司や同僚たちのキャラも濃いし、担当する作家さんたちも個性派ぞろい。個人的にはやはり原作のコミックの方がおもしろいと思った。

 ハーレクインの漫画ばかり読んでいたので、すごく新鮮で久々に笑った作品だった。