鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

おにぎり

体温並みの猛暑日が続くと、食欲も減退...と思いきや、梅干し入りのおにぎりだけは別。海苔の香りと酸っぱい梅干しで、失いかけていた私の食欲は見事に復活するのでした。母が作るおにぎりは海苔でごはんを完全に覆う丸い形ですが、私は高校のときから三角に…

知性とは何か

本日、なんとか読了。 『知性とは何か』 反知性主義に流されないための具体的な提言が幅広い分野にわたっている一冊です。おそらく、本書の半分も私の頭で理解できていないかもしれませんが、覚書として書き綴っていこうと思います。 著者は現在の日本に蔓延…

八甲田山死の彷徨

関東地方の梅雨明けが発表になり、夏本番となりました。体温並みの猛暑日にはこんな小説が暑さを和らいでくれそう。毎年夏になると再読したくなる一冊があります。 『八甲田山死の彷徨』 日露戦争の前夜、厳寒の八甲田山中で過酷な人体実験とも言える訓練が…

タイムリミット

先日書いた記事「キャラメルを食べながら小説を読もう」で読みかけだった浅井リョウ著『タイムリミット』を読了しました。 読了。つまり、私はこの暑さの中、森永のココナッツミルクキャラメルを二箱も買ってしまったということです。夏のキャラメルは抵抗が…

食う寝る坐る永平寺修行

最近、ハマっているテレビ番組の「ぶっちゃけ寺」。僧侶たちが、タレントに突っ込まれながらも、わかりやすくお寺の歴史やお墓や法要について話をされるのを楽しんで見ています。 母方の実家は曾祖父まで小さいお寺を営んでいましたが、祖父の代になって、私…

政治・経済用語集

『知性とは何か』(佐藤優著 祥伝社新書)を読み始めましたが、熟読するには政治、経済、国際関係などの用語の正しい理解が必要と感じ、ネット検索で調べるにも多くの情報から正しいのを選ぶのはかえって手間がかかるし、学術専門書など、私の意識が遠のくこ…

夢を売る男

なにかと話題の百田尚樹氏の作品。 『夢を売る男』 百田氏の作品はこれが初めてです。 自費出版(作品では共同出版)をテーマに、出版界、作家、作家希望(フリーター、有閑マダム、団塊世代の定年退職者など)の人たちについて、編集長の牛河原を通して、す…

巨大訴訟

リーガル・サスペンスのジョン・グリシャムの作品 『巨大訴訟』 大手製薬会社のコレステロール低下剤をめぐって、小さな法律事務所がお金目当ての集団訴訟を起こします。大手事務所を飛び出したディビッドがひょんなことからその小さな事務所に勤めることに…

読書の技法

先日出かけた「東京国際ブックフェア」のセミナー・イベントで、読書推進セミナー、佐藤優氏の「『知』の読書術 公開ライブ」に参加しました。 講演では『読書の技法』の内容にも触れ、本の選び方や書店員の活用など参考になる話もありました。 私は最初のペ…

ブックカバーLove

今日は「東京国際ブックフェア」へ出かけました。 数年ぶりに出かけたフェアですが、デジタルコンテンツや電子出版の展示がずいぶん増えて、書籍の展示は少ない印象を受けました。ちょっとさびしいですね。 ぶらぶらとブースをのぞいていたら、ブックカバー…

おおやさんはねこ

書店の児童書コーナー。福音館書店や岩波少年文庫は懐かしい作品があるので、背表紙のタイトルを眺めるだけでも楽しめる場所です。そこでタイトルにひかれて立ち読んだら面白くなってはまってしまった一冊がこれ。 『おおやさんはねこ』 三木卓の作品です。…