鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

外国文学・語学

ジェイン・エア 10(一気にまとめ)

ずっと放置していたジェイン・エア。8年過ごしたローウッドを離れて、舞台はミスター・ロチェスターの屋敷のあるソーンフィールド。(以下ネタバレ) ジェイン・エア (上) (岩波文庫) 作者:シャーロット・ブロンテ,河島 弘美 岩波書店 Amazon ジェイン・…

新ロシア語習字帳

最近、ふと気が付くと「ロシア」づいている。前回の記事にも触れたが、お気に入りのクラシック音楽の作曲家や演奏家はロシア系が多く、かぎ針編みでおしゃれな編み図を見つけたらロシア語表記だし、フィギュアスケートの衣装がすてきだなと思うとロシアの選…

ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日

アマゾン・ビデオで『世界一キライなあなたに』にサム・クラフリンが出ていたので目の保養(笑)に観ていたら、ただの恋愛映画とはちがってラスト・シーンはちょっとショックを受けた。 車いす生活の青年実業家と、介護のために雇われた女性の恋の行方は!?映…

エセルとアーネスト ふたりの物語

『スノーマン』の著者、レイモンド・ブリッグズが両親の人生を描いた一冊。 『エセルとアーネスト ふたりの物語』 漫画っぽい構成になっているので、読みやすかった。 (以下、ネタバレ) 1928年から1971年のロンドンで過ごした二人の出会い、結婚、そして晩…

ジェイン・エア 9(ソーンフィールドへ)

英国メイドについてちょっとばかりの知識を得て、ジェイン・エアの世界へ。 舞台はミスター・ロチェスターの屋敷のあるソーンフィールド。(以下ネタバレ) ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店…

通い猫アルフィーと海辺の町

アルフィーシリーズ第4弾 『通い猫アルフィーと海辺の町』レイチェル・ウェルズ著 (以下ネタバレ) 読み終わってから一カ月以上経過。ブログを書くモチベーションが上がらないのは、暑さのせいなのか、歳のせいなのか(笑)。 さて、成熟したアルフィーと…

ジェイン・エア 8(ベッシーとの再会)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ヘレンと永遠の別れをしたジェイン。ローウッドに蔓延していたチフスは次第に終息に向かっ…

ジェイン・エア 7(ヘレンとの別れ)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ローウッドでの生活も悪くはないと思えるようになったころには、春が近づき、身を切るよう…

ジェイン・エア 6(ヘレンとテンプル校長)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ブロックルハースト氏の命令で椅子の上に立たされていたジェイン。夕方5時の鐘がなり、生…

ジェイン・エア 5(ブロックルハースト)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る さて、このローウッド養育院はブロックルハースト家によって再建されたもので、リード家で…

ジェイン・エア 4(ヘレン・バーンズ)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ゲイツヘッドを出て、一人乗合馬車に揺られたジェインは、長旅の末、ローウッド養育院に到…

ジェイン・エア 3(リード夫人への反撃)

ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 気絶したジェインが目覚めたときは、薬剤師のロイドの腕の中でした。 病気の時は夫人や子…

ジェイン・エア 2(赤い部屋)

『ジェイン・エア』(シャーロット・ヴロンテ作/河島 弘美 訳) ジョンと取っ組み合いしたジェインが連れていかれた「赤い部屋」。 「赤い部屋」は立派な内装で、ベッドには真紅のダマスク織りのカーテンが下がり、部屋の真ん中を占めています。大きな二つ…

ジェイン・エア 1(ゲイツヘッド)

たまにはネットで映画でも見ようと、Gyaoでシャルロット・ゲンズブール主演の『ジェイン・エア(1996)』があり、久しぶりの鑑賞となりました。 映画化/TVドラマ化を含めて5~6作ほどあるこの作品は、個人的にはこの1996年版が好きです。以前もこの作品は触…

アズブカ

大切にしたいと思える一冊に久しぶりに出会いました。 『アズブカ』レフ・トルストイ著( ふみ子・デイヴィス訳 ナターリヤ・トルスタヤ絵) アズブカ 作者: レフ・トルストイ,ナターリヤ・トルスタヤ,ふみ子・デイヴィス 出版社/メーカー: 未知谷 発売日: 2…

マンスフィールド・パーク

ようやく読み終えた長編小説。 『マンスフィールド・パーク』ジェーン・オースティン 主人公ファニー・プライスを中心に展開していきます。その世界は極めて小さく、登場人物は親戚とその友人や近隣の人たちの構成です。 (以下ネタバレ) まず、この3人姉…

通い猫アルフィーの奇跡(ラジオドラマ)

『通い猫アルフィーの奇跡』を読んだのが1年以上前。 今度はラジオドラマとして登場です。 1月27日の放送を聞き逃してしまったのですが、2月5日まで聞き逃し配信があるのでさっそく聴いてみました。 読書ではキャラクターたちのキャスティングは読み手が…

ボブという名のストリート・キャット

久しぶりに映画館へ出かけました。地元のシアターはどの洋画も吹き替えが多く、字幕があっても最終上映時間がほとんど。あえて夜に出かける気もなくすっかりご無沙汰。今回、気になった作品が映画化され、地元のシアターも字幕版上映だったので観てきました…

通い猫アルフィーとジョージ

アルフィーシリーズ第3弾『通い猫アルフィーとジョージ』レイチェル・ウェルズ著読了。 アルフィーが人間の男だったら、きっと惚れてます(笑) スーパー・ヒーローじゃないし、かといって間抜けなわけでもなく、とても気持ちに正直で好感がもてる性格は、…

ノーサンガー・アビー

ジェーン・オースティン没後200年を機に、イギリスの10ポンド札がチャールズ・ダーウインからジェーン・オースティンに替わるニュースを聞いて、そういえば彼女の作品をちゃんと読んだことがないことに気づきました。『高慢と偏見』を映像で見たとき(真剣に…

汚染訴訟

久しぶりのリーガル・サスペンス。 ジョン・グリシャム著 『汚染訴訟』(原題:GRAY MOUNTAIN) リーマン・ショックで揺れているニューヨーク。ビッグ・ロー(大手法律事務所)の一つ、スカリー&パーシングの入社3年目のアソシエイト、サマンサ・コーファ…

冬のウェディング

ベティ・ニールズ9冊目読了。マーケットプレイスで買いまくった手持ちのベティ作品では最後の一冊となりました。 『冬のウェディング』原題は『Winter Wedding』 これもベディ作品のパターンがあります。ヒーローはオランダ人の医者レニエ・ユレス・ロメイ…

忘れがたき面影

ベティ・ニールズ8冊目読了。 『忘れがたき面影』 原題は『A Christmas Wish』。映画でも小説でもそうですが、原題と邦題が全く異なると、読む前に想像する内容が異なることがよくあります。今回の「忘れがたき面影」は、主人公には過去に忘れられない恋人…

老人と海

ハーレクインはちょっとお休み(笑)。 思春期に入ったころに読んだ古典作品を再読。当時、「この漁師のようにあきらめない勇気を持ちたい」などと先生受けのする青臭い感想文を書いていたことを思い出してしまいました。 『老人と海』アーネスト・ヘミング…

愛は深く静かに

ベティ・ニールズ7冊目読了。 『愛は深く静かに』 原題は「The Quiet Professor」 「寡黙な教授」というタイトルの通り、今回のヒーロー、オランダ人のヤケ・ファン・ベルフェルトの職業は病理学部の教授で、医師でもあり、そして母国オランダでは男爵とい…

聖夜に祈りを

読み終えてからかなりの日数が経ってしまいましたが、ベティ・ニールズ6冊目読了。 『聖夜に祈りを』 原題は『Always and Forever』。「いつも変わらず永遠に」というタイトルだけでハッピーエンドを予感させてくれます。 いつものネタバレですが、まとまり…

コテージに咲いたばら

年末に読み終えたベティ・ニールズ5冊目。 『コテージに咲いたばら』 原題は『An Innocent Bride』「純真無垢な花嫁」というのは少しベタに思えます。ストーリーでは、コテージに植えられたバラが主人公二人の演出に一役買っているので、この邦題もありだと…

リトル・ムーンライト

ベティ・ニールズの作品、4冊目 『リトル・ムーンライト』、原題も『A Little Moonlight』 ヒロインのサリーナはタイピストとして働いていますが、何かと手間のかかる母親と二人暮らし。臨時の派遣先でマルク医師のもとで働くことになります。このマルク医…

小さな愛の願い

サクサク読めているベティー・ニールズの作品。 続いて読んだのは『小さな愛の願い』。なんだか昭和のアイドル歌手が歌いそうなタイトルですが、原題は『Only by chance』。直訳すると「ただの偶然」とか「偶然なだけ」って感じですかね。 ストーリーはシン…

とっておきのキス

前回読んだ『シンデレラを探して』をきっかけに、ベティ・ニールズのロマンス小説を読もうとマケプレで数冊購入。遅読の私がサクッと読了できたところをみると、私はハーレクイン好きなのかもしれません(笑) 今回は『とっておきのキス』、原題は『A Kiss f…