鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

新ロシア語習字帳

 最近、ふと気が付くと「ロシア」づいている。前回の記事にも触れたが、お気に入りのクラシック音楽の作曲家や演奏家はロシア系が多く、かぎ針編みでおしゃれな編み図を見つけたらロシア語表記だし、フィギュアスケートの衣装がすてきだなと思うとロシアの選手だし、アマゾン・プライムで観たロシア・ドラマ(ウクライナ制作が多いけど)もベタなストーリーでも楽しめているし、一コマ一コマ膨大な時間をかけて作るストップモーションフィルムでこんなに滑らかな動きをする作品に感動した作品もロシアのPolina Kutukinaさんの制作。

 
 
 
 
 
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 今は便利な翻訳ツールでロシア語表記の意味を知ることができるが、それに頼らずさらっと読めるようになりたくなった。ロシアの人たちと話をしたいというより、読み書きができるようになりたい。そこで初心者向けのテキストを探した。

 アマゾンでいろいろ検索したが、英語に比べて断然ヒット数が少ないし、どれもハードルが高そう、というのも日本人の著者が多い。私は英語ですら学生時代はまったくダメで、英文科も英文学(しかも翻訳本中心)でかろうじて卒業できたのである。言語の英語として基礎から学んで今日まで至るのはブリティッシュ・カウンシルの英語学校のおかげなのである。つまり、日本人の先生の語学教育には私は全く適応できなかったのだ。ロシアの子供向けの読み書きのテキストはないものかと探していたらこれを発見。

 『新ロシア語習字帳』(株式会社日ソ)

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 A5サイズのドリル。表紙をめくるとはしがきが書いてある

 文字はわかりやすく書くことが第一で、そのうえ美しく書ければなおよいというのが現代的な原則です。そのためには初歩から正しく書く練習を積む必要があります。正しく書かれたものはわかりやすいし、しかも美しくなるものだからです。

 さらにその下には注意事項が4つ。

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 このはしがきと注意事項をプーチン大統領が語っていると想像してみる。
例えば、こんな風に↓


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 命がけで練習しようという気になる。たとえ微笑んでくれても、気が抜けない。

 その気合で練習する。読み方も意味もわからないが、とにかく美しく書くことに集中する。

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 筆記体の傾斜角65°がイマイチになってしまった。1ページでヘトヘトである。
プーチン的にはきっと「 Нет!」であろう。