鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

2019-01-01から1年間の記事一覧

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣

Amazon Primeの彫像のようなサムネイルに思わずクリック 『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 (以下ネタバレ) バレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー。 ウクライナ出身、19歳でイギリスのロイヤル・バレエ団のプリンシ…

母という病/父という病

久しぶりの投稿。ブックオフで同じタイトルが8冊並んでいて目をひいた。「へぇ、多くの人が読んでるけど、辛くて手放したのかなぁ」と思いながら手にした一冊。 この本についてなかなか考えがまとまらないのは、自分の中のもやもやが整理つかないせいである…

エセルとアーネスト ふたりの物語

『スノーマン』の著者、レイモンド・ブリッグズが両親の人生を描いた一冊。 『エセルとアーネスト ふたりの物語』 漫画っぽい構成になっているので、読みやすかった。 (以下、ネタバレ) 1928年から1971年のロンドンで過ごした二人の出会い、結婚、そして晩…

STILL LIFE

明日は敬老の日、その四日後にはお彼岸に入る、そんな「老いと死」を連想させるウィーク。GYAOでひまつぶしに何か映画でもと選んだ作品が、予想外にとてもよかった。2013年の作品なので見た人も多いかもしれない。 『STILL LIFE』(邦題:おみおくりの作法)…

食えなんだら食うな

誕生日にはいつも本を買おうと決めている。お盆生まれなので、仏教系の本が目に付く。キラキラ言葉のタイトルが多い中、ストレートなタイトルと赤く編集された頑固そうな僧侶の表紙につい手が伸びてしまった一冊。 『食えなんだら食うな』 関 大徹著 70年代…

涙はあなたの肩で

久しぶりにハーレクイン、ベティ・ニールズの作品を読む。 『涙はあなたの肩で』(有沢瞳子訳) 原作は『The Dughter of the Manor』。直訳すれば「荘園の娘」という平凡なタイトルだが、邦題は原題スルーでロマンチックでキャッチーというお約束。 ベティ・…

ジェイン・エア 9(ソーンフィールドへ)

英国メイドについてちょっとばかりの知識を得て、ジェイン・エアの世界へ。 舞台はミスター・ロチェスターの屋敷のあるソーンフィールド。(以下ネタバレ) ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店…

英国メイドの日常

ご無沙汰だった『ジェイン・エア』。舞台はソーンフィールドへ。 ジェイン・エア(上) (岩波文庫) 作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ロチェスター家の使用人…

なまえのないねこ

久しぶりの投稿。先週、歯医者さんに向かう途中で立ち寄った書店で、店頭に並んでいた一冊。立ち読んだ後も、ずっとジャケットの猫が頭の中に残っていた。絵本は買っても読み返す頻度が低いので買うのをためらっていたが、一週間たってもこのイラストが頭を…

HOMELAND

米国ドラマ『クリミナル・マインド』をシーズン11まで1か月近くかけて見まくった。 この作品を見て気になったのは、情報分析官のペネロープの活躍である。メンバーたちの行動分析と地元警察の情報によって犯人を絞り込んでいく過程はお見事といえる。が、一…

行動分析学入門

Gyaoでシーズン途中から見始めた『クリミナル・マインド』。一話完結とはいえ、過去のエピソードが絡むとやはり最初からちゃんと見たくなり、アマゾン・プライムでシーズン1からどっぷりはまっている。 このドラマのテーマは行動分析。FBIの行動分析課(BAU…

理科系の読書術

「本を読むのが苦行ですーーー」の帯にひかれて購入した一冊。 『理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント』鎌田浩毅著 読書術なる書籍はいくつか読んだが、本書はとてもわかりやすく読みやすい構成で、目次から読みたいところだけ拾い読…