体温並みの猛暑日が続くと、食欲も減退...と思いきや、梅干し入りのおにぎりだけは別。海苔の香りと酸っぱい梅干しで、失いかけていた私の食欲は見事に復活するのでした。母が作るおにぎりは海苔でごはんを完全に覆う丸い形ですが、私は高校のときから三角にこだわってました。各家庭で作られるおにぎりは、形も中の具材も様々。それもまた故郷の味のひとつかもしれません。
日本のソウルフード、おにぎり。それを絵本にした一冊がこれ。
『おにぎり』
おにぎりを握っていく。実にシンプルなストーリーです。
「あつ、あつ。ふっ、ふっ」。
「ぎゅっ。ぎゅっ」。
写実的でシンプルなイラストと、童謡のようなリズムのある文章で綴られていて、おにぎりが食べたくなる一冊です。