鈴の文箱

日々の雑感(覚書)、本のこと(ネタバレあり)

人文・教育

合唱曲

先日の三連休に行われたNコンことNHK合唱コンクール。毎年欠かさず見ている母親に付き合って、高校生の部を見ました。 毎年、テーマをもとに、小、中、高校の課題曲が発表されますが、私が特に注目しているのは高校生の課題曲です。現在活躍中の詩人のみなら…

小さなうたがい

ACジャパンのCMで流れた『こだまでしょうか』で金子みすゞの作品が注目されてからか、かわいい絵本や装丁が施された作品集や詩集が書店に並ぶようになりました。 ときどき、詩の一節だけが一人歩きしているときがあります。 『わたしと小鳥と鈴』 わたしが両…

芥川賞の謎を解く

『文藝春秋』の「芥川賞発表と受賞作全文掲載号」には、候補作の選評が載っています。選考委員たちの文学論がその選評を通して垣間見れて、作品より先に読んでしまいます。 その選評を全て読み込み、賞の裏側を描いた一冊。 『芥川賞の謎を解く』 『芥川賞』…

穴埋め

地元の書店には、夏休みの課題図書がまだ平積みされています。 私が小学校の時は課題図書の読書感想文は全員提出だったので、夏休み初日には多くの生徒が近所の本屋に行き、狭い店内には課題図書を抱えた子供たちがレジの前に列を作ったものでした。 今から…

知性とは何か

本日、なんとか読了。 『知性とは何か』 反知性主義に流されないための具体的な提言が幅広い分野にわたっている一冊です。おそらく、本書の半分も私の頭で理解できていないかもしれませんが、覚書として書き綴っていこうと思います。 著者は現在の日本に蔓延…

食う寝る坐る永平寺修行

最近、ハマっているテレビ番組の「ぶっちゃけ寺」。僧侶たちが、タレントに突っ込まれながらも、わかりやすくお寺の歴史やお墓や法要について話をされるのを楽しんで見ています。 母方の実家は曾祖父まで小さいお寺を営んでいましたが、祖父の代になって、私…

読書の技法

先日出かけた「東京国際ブックフェア」のセミナー・イベントで、読書推進セミナー、佐藤優氏の「『知』の読書術 公開ライブ」に参加しました。 講演では『読書の技法』の内容にも触れ、本の選び方や書店員の活用など参考になる話もありました。 私は最初のペ…

さよなら、お母さん:墓守娘が決断する時

手元にありながら、テーマが重いのでなかなか読めずにいた本。今日は午後から時間がとれたので、一気に読むことができました。 『さよなら、お母さん:墓守娘が決断する時』 真っ赤な装丁にド〜ンっとインパクトのあるタイトルです。 本書では、あるストーリ…

娘の結婚運は父親で決まる

家族関係に焦点を当てた書籍が目立つようになりました。家族を「病」とした視点で書かれた本もあって、こんなに世の中は「病」んでるのかと思うと気が滅入りそうになります。 『娘の結婚運は父親で決まる』は父親と娘の関係に焦点をあてたもので、著者の調査…

カーネギーの名言集

アマゾンで「名言集」と検索すると数多くの商品がヒットされます。アニメや漫画のキャラクターたちも偉人に劣らず名言を残してくれる時代です。最近の名言集のタイトルを見ると、「心に響く」、「人生を変える」、「成功へ導く」とか、「愛の奇跡がおきる」…

般ニャ心経

最近、本屋さんにいくと、悟りや癒しの本が増えてきている気がします。それは私がそれらを必要としているから目がいくのか、それともキャッチーなコピーの帯やPOP広告に釣られているのか定かではありませんが、その中には宗教的な本も含まれていて「般若心経…