今さらではありますが、2月のEテレ「100分de名著」でアドラーの『人生の意味の心理学 What Life Should Mean to You』をなんとなく見ていました。
第3回目だったか、対人関係について岸見一郎氏が解説していました。承認欲求や共同体感覚など、興味深い内容が多かったので、とりあえずテキストを購入しました。アドラー初心者だったので、このテキストはわかりやすい手引書となりました。
後日、話題になっている『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』をはじめ、「アドラー」のつくタイトルの本をいくつか手にとりましたが、ほとんどが研究者や学者たちによるアドラーの解説本でした。
ふと、ショーペンハウアー氏の言葉を思い出しました。
昔の偉大な人物についてあれこれ論じた本がたくさん出ている。一般読者はこうした本なら読むけれども、偉大な人物自身が書いた著作は読まない。
またも、私の”凡庸な脳みそ”を指摘するがごとく、「アドラー自身が書いた本を読め!」と喝を入れられた気分です。
そこでアドラー自身の著書を検索すると、番組で取り上げられた著書『人生の意味の心理学』(岸見氏の翻訳)がヒット。アマゾンで一時的に在庫切れの表示が出ていました。
同じ著書で、高尾利数氏による翻訳本は絶版らしく、マーケットプレイスでは安いどころか高値になっていてびっくり。
ならば、原書を読むしかないのかしら...と検索すると、Kindle版はかなりの廉価。
中身をちょっとのぞいてみましたが、原文を読破する自信はすぐに崩れ去ってしまいました。
アドラー・ブームが終われば、翻訳版も原書と同じくらいの価格になるかしら...と淡い期待を抱きつつ、当分は『100分de名著』のテキストでしのごうと思います(笑)。