久しぶりに立ち寄った丸善本店。児童書売り場の壁面に、猫のイラストが複数飾ってあった。近づいてみると、「原画展」の文字。茶トラの絵にしばらく見入っていると、『なまえのないねこ』のイラストレーターの町田尚子さんの作品で、原画は新作『ねこはるすばん』のイラストだった。
(以下ネタバレ)
物語は飼い主が出かけた後、茶トラの猫が洋服ダンスにある謎の通路を通って木の割れ目から外に出るというファンタジー。本屋さんで本の角に頬をスリスリしたり、床屋に寄って、プロの技と称する床屋さんのペロペロ毛繕いしてもらい、釣り堀でマグロを釣ろうとしたり、諦めて回転ずし行ったりと、ページをめくるたびにクスっと頬が緩む。文章は極めて簡潔ゆえに、描かれているイラストに目が向く。
私は茶トラには目がない。留学先の隣人が飼っていた茶トラ猫に出会ってから猫好きになったからだ。店内にはサイン本も並べてあったので、そちらを選んだ。
グッズもあって、トートバックと缶バッチを衝動買い。
原画では猫の毛が繊細に描かれていて、色彩もリアルだった。茶トラ好きにはおすすめかも。