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鈴の本箱

本のこと、あれこれ(覚書)

冬のウェディング

ベティ・ニールズ9冊目読了。マーケットプレイスで買いまくった手持ちのベティ作品では最後の一冊となりました。

『冬のウェディング』原題は『Winter Wedding』

冬のウエディング ハーレクイン・イマージュ 

 これもベディ作品のパターンがあります。ヒーローはオランダ人の医者レニエ・ユレス・ロメイン。背が高くて、ハンサムで、家柄もよく、優秀な医師。愛車はジャガー(笑)。ヒロインのエミリーは同じ病院に勤める看護師で、妹のルイーザとともに海外にいる姉夫婦の双子の面倒を見ています。ヒロインの描写は冒頭、レニエのセリフによって表現されています。

 「ハリー、まさかあの、取りつく島もない堅苦しい看護師を押し付ける気じゃないだろうな」

 「いや、彼女なら仕事ができるし...」

 「君がそう言うのなら信じるが、その女性とは、小さくて、太った女の子のことかな?いつ見ても、背景に溶け込んでしまっているみたいに目立たない女の子だ」

  さらに...

 「冗談じゃない。僕が惹かれるのは美人で金髪の女性だけだ。僕がみるたびに赤カブみたいに顔を赤らめる女性に興味はないさ」

 言いたい放題のこの会話をエミリーは聞いてしまい、怒り心頭なわけです。このときの印象が、ずっとエミリーの心にブレーキをかけることになります。

 オランダ人の医師がヒーローの作品は、『とっておきのキス』、リトル・ムーンライト』、『愛は深く静かに』、『忘れがたき面影』と読みましたが、かならずヒロインを仕事にこじつけてオランダに連れていくというのがパターンになっています。

 エミリーの元上司であり、レニエの友人であるミスター・ライトが咽頭の手術を受けることになり、エミリーが担当し、献身的な看護によってミスター・ライトは退院。このころから、レニエのエミリーをみる目が少しずつ変わっていきます。妹のルイーザがレニエの接近を試みますが、結果的にレニエにエミリーの私生活の一部を見せることでエミリーの人柄を知るようになります。あれだけ、チビデブ言ってたレニエがことあるごとにエミリーの家を訪ねるあたりがハーレクインです(笑)。

 海外にいた姉のメアリー夫婦が帰国し、モデル志望の妹はすぐにロンドンに戻って新しい生活をはじめ、エミリーもロンドンに戻るつもりで退職を決めます。

 ミスター・ライト夫婦をオランダに招待したいレニエは、病み上がりの体調を心配し、退職したエミリーに付き添ってほしいと申し出ます。車の運転に自信がないというエミリーにさっそく運転を教えてくれる人を手配したり、ロンドンのアパートが決まるまでレニエの友人の家に泊まるように言ったり...。少しばかり強引に決めてしまう傾向があるのもパターンでしょうかね。

 そしてオランダについてからは、レニエは仕事で忙しくエミリーともあまり会う時間もないのですが、手配はいつも万全で、高級ホテルで食事をしたり、レニエの実家で彼の家族とクリスマスを過ごしたり...。これってもう彼女待遇でしょう(笑)。

 エミリーも「もしや...」と思うことがないことはないんですが、チビデブ発言やレニエのタイプは金髪美人というのもあって、気持ちにブレーキをかけてしまうのです。

 クライマックスはレニエの祖母ミセス・ロメインが行方不明になり凍えて意識を失ったところをエミリーが見つけて助けます。ミセス・ロメインに礼を言われたのち、レニエについてどう思っているかを聞かれるのですが、優秀な外科医ではあるが、それ以外は受け入れらないと答えます。

 「レニエが嫌いなの?」この質問はミセス・ロメインだけではなく、姉のメアリーやレニエの友人ドリーにも同じ質問をされます。冒頭の発言を考えれば無理もないですけどね。

 レニエはそのときどきで態度が変わるので、エミリーはとまどうばかり。一方でエミリーをそばに置きたいのか、ロンドンに帰る日が近づくと今度は祖母の面倒をみてほしいと言ったりします。もちろん、エミリーは断るのですが、今度はそれに対してムッとして嫌味を言ったりするわけですよ。

 いわゆるツンデレなレニエの気持ちは祖母のミセス・ロメインはお見通し。

 「おばあさまはキューピッド役をしようとしてくれているんですね」

 「あなたには幸せになってもらいたいし、私はずっと前から早くひ孫がみたいと思っていますからね」

 「できるだけのことはしますよ」

  そしてロンドンに戻ったエミリーは小さな部屋を借りますが、住所は姉のメアリー以外には知らせませんでした。そして就活に励むものの、なかなか見つからず、ヘトヘトになって帰ってきたある日、ドアを開けて部屋に入るとそこにレニエがいたという(笑)。住所はメアリーに聞いたというものの、どうやって大家に言って家に入ったんでしょう。そして告白タイムでハッピーエンド。

 レニエのツンデレとメアリーの頑なところによって気持ちのすれ違いを起こすわけですが、このじれったさもラブストーリーのスパイスなんでしょうね。

 ベディ・ニールズの作品、定番パターンやベタもあり、それはそれでとても楽しませていただきました。

 

 

 余談ですが、この作品はコミック版もあります。
 作家さんには申し訳ないんですが、画力がちょっと...。例えば遠近感とか...(左右の手や靴のサイズが...)

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(双子とベットのサイズがコマごとに違いすぎたりとか、女性の足が組まれてるのか否か...)

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  ツッコミながら楽しむのもありかな(笑)

 

 

 

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