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鈴の本箱

本のこと、あれこれ(覚書)

魔女からの手紙

10月に入る前から、気の早いお店にはハロウィン商品が並んでいます。日本のかぼちゃは緑色の皮のものが主流ですが、最近ではオレンジのかぼちゃをあちこちで見かけることが多くなりました。街路樹の木々が街を色づかせる前に、かぼちゃのオレンジが広がりそ…

論理思考力をきたえる「読む技術」

積ん読本の一冊、本日読了。 『論理思考力をきたえる「読む技術」』 今年初めに大学生の甥っ子と食事したときに、たまたまセンター試験日が近かった流れから現代文の長文読解問題の話をしたことが、この本を買うきっかけとなりました。 書店にある赤本などの…

一日江戸人

NHKで放送されていた『コメディーお江戸でござる』。ご贔屓の女性演歌歌手目当てに母がよく見ていた番組でした。私は私で、勤め先からまっすぐ帰宅するとちょうど番組が始まるというタイミングだったので、夕食をとりながらなんとなく見ていました。 番組の…

誰も聞いていない(月刊『図書』第797号より)

今日はお天気がいいので、部屋の整理をしていたら、岩波書店の月刊誌『図書』7月号が出てきました。 図書フェアでもらったもので、読みかけだったことを思い出しながら、パラパラめくっていると、高村薫氏の『作家的覚書』のエッセイが掲載されていました。…

カナリア

シルバーウィークと名付けられた連休が始まりましたが、敬老の日にちなんで、母が好きな童謡を収めた復刻版CDをプレゼントしました。 『復刻 懐かしの童謡歌手たち 川田正子・孝子』 昭和初期の香りプンプンのモノラルなサウンドで、古いレコードを回したと…

自分のついた嘘を真実だと思い込む人

日曜日の朝刊で、広告欄に朝日新書の新刊の紹介がありました。 あなたの身の回りには、まるで「息をするように嘘をつく人」はいないだろうか。しかも自分がついた嘘なのに、「真実」だと思いこみ、いつのまにか被害者面。本書ではその精神構造を読み解き、被…

沖で待つ

『芥川賞の謎を解く』の巻末にある過去の候補者と受賞者の一覧が見ながら、女性の受賞作品はまだどれも読んだことがないことに気がつきました。アマゾンで芥川賞作品を検索しながら選んだのがこの一冊。 絲山秋子の『沖で待つ』。 『勤労会社の日』、『みな…

小さなうたがい

ACジャパンのCMで流れた『こだまでしょうか』で金子みすゞの作品が注目されてからか、かわいい絵本や装丁が施された作品集や詩集が書店に並ぶようになりました。 ときどき、詩の一節だけが一人歩きしているときがあります。 『わたしと小鳥と鈴』 わたしが両…

芥川賞の謎を解く

『文藝春秋』の「芥川賞発表と受賞作全文掲載号」には、候補作の選評が載っています。選考委員たちの文学論がその選評を通して垣間見れて、作品より先に読んでしまいます。 その選評を全て読み込み、賞の裏側を描いた一冊。 『芥川賞の謎を解く』 『芥川賞』…

大方言

かかりつけの歯医者さんが結構遠いので、移動や待ち時間は読書タイム。行きの電車の中で読みかけの本を読み終えてしまったので乗換駅の御茶ノ水で「丸善」に立ち寄ると、「炎上覚悟」の赤い字が目に入りました。 百田尚樹の『大方言』 帯を読むだけでも著者…

命売ります

十八日付けの朝刊の広告欄に出ていた広告がずっと気になっていて、書店でもおすすめのポップ広告にものせられてしまってつい購入。 三島由紀夫の『命売ります』 能動的に死のうと思ったら死ねなかったから、今度は受動的な方法を考える羽仁男は「命売ります…

ぽたぽた (名作童話集)

三木卓の短編童話集『ぽたぽた』 主人公リョウが身近な生き物と交流したり、生活の中で感じた素朴な疑問を描いた作品集です。ほのぼのした作品のほかに、わりとシュールな作品もあります。私が特に印象に残ったのはこの二作。(以下ネタバレ) 『びょうき』 …

穴埋め

地元の書店には、夏休みの課題図書がまだ平積みされています。 私が小学校の時は課題図書の読書感想文は全員提出だったので、夏休み初日には多くの生徒が近所の本屋に行き、狭い店内には課題図書を抱えた子供たちがレジの前に列を作ったものでした。 今から…

すばらしい墜落

ニューヨークに暮らす中国系移民の生活を描いた短編集。 ハ・ジン著の『すばらしい墜落』 著者のハ・ジンはアメリカの中国系作家ですが、アメリカ生まれではなく、中国の大学で英文学を学んでいます。(この作品のオリジナルは英語で書かれたものです。) 私…

ぼくがぼくであること

岩波書店の目録から選んだ一冊。主人公の秀一に親近感を感じました。 『ぼくがぼくであること』(岩波少年文庫) 1969年の作品。昭和40年代の高度成長期、東大闘争、全学共闘会議の時代でもあります。主人公・秀一の平田家は、兄の良一(大学生)、優一(高…

ウォルト・ディズニー―創造と冒険の生涯

8月に入って、夏休み真っ盛り。どこのテーマパークも賑わっているのではないでしょうか。 世界的に有名なネズミの国が日本にオープンした翌年、私はそこの新入社員でした。4月入社式を控え、3月中旬ごろから研修が始まった記憶があります。その少し前に研…

第四権力 巨大メディアの罪

経済小説は映像化されている作品も多いので、わりと好きなジャンルですが、高杉良の作品を読んだのはこれが初めてです。 『第四権力 巨大メディアの罪』 行政、立法、司法に次ぐ権力として「メディア」を第四の権力として捉えたものです。でも、メディアは「…

おにぎり

体温並みの猛暑日が続くと、食欲も減退...と思いきや、梅干し入りのおにぎりだけは別。海苔の香りと酸っぱい梅干しで、失いかけていた私の食欲は見事に復活するのでした。母が作るおにぎりは海苔でごはんを完全に覆う丸い形ですが、私は高校のときから三角に…

知性とは何か

本日、なんとか読了。 『知性とは何か』 反知性主義に流されないための具体的な提言が幅広い分野にわたっている一冊です。おそらく、本書の半分も私の頭で理解できていないかもしれませんが、覚書として書き綴っていこうと思います。 著者は現在の日本に蔓延…

八甲田山死の彷徨

関東地方の梅雨明けが発表になり、夏本番となりました。体温並みの猛暑日にはこんな小説が暑さを和らいでくれそう。毎年夏になると再読したくなる一冊があります。 『八甲田山死の彷徨』 日露戦争の前夜、厳寒の八甲田山中で過酷な人体実験とも言える訓練が…

タイムリミット

先日書いた記事「キャラメルを食べながら小説を読もう」で読みかけだった浅井リョウ著『タイムリミット』を読了しました。 読了。つまり、私はこの暑さの中、森永のココナッツミルクキャラメルを二箱も買ってしまったということです。夏のキャラメルは抵抗が…

食う寝る坐る永平寺修行

最近、ハマっているテレビ番組の「ぶっちゃけ寺」。僧侶たちが、タレントに突っ込まれながらも、わかりやすくお寺の歴史やお墓や法要について話をされるのを楽しんで見ています。 母方の実家は曾祖父まで小さいお寺を営んでいましたが、祖父の代になって、私…

政治・経済用語集

『知性とは何か』(佐藤優著 祥伝社新書)を読み始めましたが、熟読するには政治、経済、国際関係などの用語の正しい理解が必要と感じ、ネット検索で調べるにも多くの情報から正しいのを選ぶのはかえって手間がかかるし、学術専門書など、私の意識が遠のくこ…

夢を売る男

なにかと話題の百田尚樹氏の作品。 『夢を売る男』 百田氏の作品はこれが初めてです。 自費出版(作品では共同出版)をテーマに、出版界、作家、作家希望(フリーター、有閑マダム、団塊世代の定年退職者など)の人たちについて、編集長の牛河原を通して、す…

巨大訴訟

リーガル・サスペンスのジョン・グリシャムの作品 『巨大訴訟』 大手製薬会社のコレステロール低下剤をめぐって、小さな法律事務所がお金目当ての集団訴訟を起こします。大手事務所を飛び出したディビッドがひょんなことからその小さな事務所に勤めることに…

読書の技法

先日出かけた「東京国際ブックフェア」のセミナー・イベントで、読書推進セミナー、佐藤優氏の「『知』の読書術 公開ライブ」に参加しました。 講演では『読書の技法』の内容にも触れ、本の選び方や書店員の活用など参考になる話もありました。 私は最初のペ…

ブックカバーLove

今日は「東京国際ブックフェア」へ出かけました。 数年ぶりに出かけたフェアですが、デジタルコンテンツや電子出版の展示がずいぶん増えて、書籍の展示は少ない印象を受けました。ちょっとさびしいですね。 ぶらぶらとブースをのぞいていたら、ブックカバー…

おおやさんはねこ

書店の児童書コーナー。福音館書店や岩波少年文庫は懐かしい作品があるので、背表紙のタイトルを眺めるだけでも楽しめる場所です。そこでタイトルにひかれて立ち読んだら面白くなってはまってしまった一冊がこれ。 『おおやさんはねこ』 三木卓の作品です。…

さよなら、お母さん:墓守娘が決断する時

手元にありながら、テーマが重いのでなかなか読めずにいた本。今日は午後から時間がとれたので、一気に読むことができました。 『さよなら、お母さん:墓守娘が決断する時』 真っ赤な装丁にド〜ンっとインパクトのあるタイトルです。 本書では、あるストーリ…

人間の関係

もうすぐ7月。来週は「東京国際ブックフェア」が開催されます。 2008年7月に行われた「東京国際ブックフェア」で、五木寛之氏の講演を聴きました。講演のお題はこの本のタイトル『人間の関係』。 作家の講演会はこれが初めてでしたが、とてもいい講演でした…

塾経営成功への軌跡―フランチャイズで急成長する「明光義塾」の秘密 完全個別指導で塾ビジネスをリードする!

今朝、ゴミ出しの帰りにのぞいたポストに入っていた「個別指導の明光義塾」のDM。なんかゴロゴロするものが入っていると思ったら、オリジナルのシャープペンシルと消しゴムのセット。しかもクォリティは結構高め(メーカーは不明)。 隣町に新規オープンする…

キャラメルを食べながら小説を読もう

巷で話題のココナッツ。 私は「ココナッツLOVE」とはいきませんが、結構好きと言えます。ココナッツサブレとかココナッツをまぶしたドーナツとか、なんとなく選んでいるのがココナッツ味です。 今日、スーパーで見つけた森永製菓の「ココナッツミルクキャラ…

競争しない競争戦略

春に東京ビッグサイトで行われた「ホビーショー」に出かけたとき、手工芸関連のメーカーがいくつも出展していました。プラモデルの「TAMIYA」、ボンドの「コニシ」、カッターの「オルファ」などなど、馴染みのある製品の企業も多く見られました。企業名は知…

赤毛のアン

モンゴメリの『赤毛のアン』。夏休み文庫フェアではレギュラー・メンバーとも言える一冊です。 数ある楽しいエピソードの中の一つが「虚栄の果て(Vanity and Vaxation of Spirit )」。 赤毛にコンプレックスを持つアンが、マリラの留守中、イタリア人の行…

火の粉

初めて雫井脩介の作品を読みました。 書店で平置きされていて人気の一冊となっていて、本書の内容紹介を見ておもしろそうだったので購入。電車の中で読み始めましたが、帰宅してからも先が気になって、その後一気に読んでしまいました。 アマゾンのレビュー…

ジェーン・エア

シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』。1847年に刊行ですから、150年以上も読まれている作品です。 この作品は舞台、ドラマ、映画でも数多く演じられていますが、ヒロインのジェーン役を演じる女優さんは美しい方たちばかり。原作では、ジェーンは美…

オールカラー版 世界の童話

生まれて初めて読んだ本、つまり読み聞かせではなく自らページをめくって読んだ本は何かと聞かれたら、小学館の『オールカラー版 世界の童話』全30巻と答えるでしょう(歳がバレちゃいますね)。幼稚園に入った頃に母親がパート勤めを始めたので、4、5時間…

娘の結婚運は父親で決まる

家族関係に焦点を当てた書籍が目立つようになりました。家族を「病」とした視点で書かれた本もあって、こんなに世の中は「病」んでるのかと思うと気が滅入りそうになります。 『娘の結婚運は父親で決まる』は父親と娘の関係に焦点をあてたもので、著者の調査…

パンとスープとネコ日和

『かもめ食堂』の著者、群ようこの作品。こちらも映画化されました。 出版社勤めをしていた主人公、アキコは母の死後、仕事を辞めて母のお店をリニューアル・オープンさせます。以前の店の面影なく、メニューも一新。日替わりでサンドイッチ、スープ、サラダ…

カーネギーの名言集

アマゾンで「名言集」と検索すると数多くの商品がヒットされます。アニメや漫画のキャラクターたちも偉人に劣らず名言を残してくれる時代です。最近の名言集のタイトルを見ると、「心に響く」、「人生を変える」、「成功へ導く」とか、「愛の奇跡がおきる」…

日本の食生活全集

むかしむかし、あるところにおばあさんとおじいさんが住んでいました。おばあさんは囲炉裏に鍋をかけてコトコト煮込んでおりました...。 そんな雰囲気が漂う郷土食を紹介した『日本の食生活全集』。 何年か前の東京国際ブックフェアの農産漁村文化協会(農文…

マネー喰い

新聞を読む側の私は情報を受け身で得ています。でも、新聞記者たちがどのような取材を経て記事にしているのかまではわかりません。政治家を取り囲んでレコーダーを突き出して質問したり、背後に聞き耳立ててメモを取っている姿をテレビで見ても、それだけで…

ブックカバーとしおり

電子書籍が普及する中、アナログな私は紙の本派。ブックカバーやしおり選びは読書前の楽しみでもあります。 カバーの良さは本の汚れを防ぐのはもちろん、電車やバスの車内で読んだりするときにちょっと恥ずかしいタイトル(ってどんなタイトル?!)を隠してく…

般ニャ心経

最近、本屋さんにいくと、悟りや癒しの本が増えてきている気がします。それは私がそれらを必要としているから目がいくのか、それともキャッチーなコピーの帯やPOP広告に釣られているのか定かではありませんが、その中には宗教的な本も含まれていて「般若心経…